香水とリラクゼーション


気持ちよいにおいは気分を落ち着かせ、明るい気持ちにします。逆に、不快なにおいをかぐとイライラして、気分もふさぎます。

このように、においは人の心に影響を与えます。これは、においと脳の関係のせいなんです。人間には、五感があります。このうち、「視覚・聴覚・触覚・味覚」の4つの情報は、感知して電気信号に変換されると、まず大脳の表面にある「新皮質」へといきます。この「新皮質」は、人間が進化する過程で発達した脳で、本能をコントロールし、理性を司る部分です。情報は、ここで記憶と照合され、認識されます。

次に、この情報は、「大脳辺緑系」に伝えられます。「大脳辺縁系」は、動物の脳とも呼ばれ、喜びや悲しみ、怒りや恐れ、好き嫌いなど、動物的な情動を起こす脳です。ここで、情報に感情がつけ加えられるんです。

ところが、「嗅覚」だけは、新皮質を経由しないで、直接、大脳辺縁系へと伝えられます。つまり、理性や記憶のフィルターを通らず、ダイレクトに感情を動かすわけです。それだけ「嗅覚」は、本能的・動物的な感覚というわけです。

日常生活の中で落ちこんだときや、悲観的になったときなどには、気持ちのいい香りで気分を一新してください。


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